指導主事物語 〜教育委員会に身を置いて〜

指導主事 英語教育担当 大変だけどおもしろい

校長会

   学校で働いていると、よく校長が「今日は校長会なので」とか「教頭会で一日いない」とか言っていたからもちろん存在は知っていたが、中身はよくわかっていなかった。

 

校長会とは一体何か?私が経験したイメージで言うと、月に1回の職員会議だ。

 

ここでなにをするのか、というと、要はこれから1ヶ月の業務に関して、行う予定についてお伝えすると言うもの。とにかく現場にいるときはわかっていなかったが、業務として取り組む前に全て校長に伝えて了承してもらう、ということである。実際は教員が行う細かいことでも、全て校長承認。全て知っている上で現場の業務は行われている。文字でいうと当たり前かもしれないが、教員として実感としてはあまりないはず。

 

新たな取り組みをしたいのであれば、もちろんその課の決裁が降りた上でだが、校長にオッケーをもらわないといけない、だがいきなり新たなことを校長会でいうと「なんなんだそれは?」となって混乱することが予想される。なので、その場合、校長連絡会、という校長会の前の役員会で提案、相談する。そこでもまれてオッケーをもらうと、基本的には校長会でもスムーズに通る。なにかあっても、役員メンバーが既に納得してるのでフォローもしてくれる。

 

このようなことは、現場でもどこかで行われていることだろう。

 

そういうものが校長会である。

 

また時間の制約も厳しい。複数の課で構成されるので、タイムマネジメントは厳しい。結構早く議題依頼が来るので、「まだそこまで考えられてないのに、、」のいう感情が、新米指導主事としては出てくる。

 

あと、さすがに学校のトップが集まるだけあって、物々しい。かなり緊張感が漂う。結構ドキドキしながらしゃべっている。

 

そういうものが指導主事にはあるのだ。とにかく、校長という立場、存在感はとてつもなく大きい。それは現場では分からなかったことである。